マンチェスターユナイテッドを説明しよう(4)

さてと、マンチェスター・ユナイテッドについて引き続き説明していきましょう。前回の記事はこちらになります。

 

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 前回の記事と今回の記事の間にマンチェスター・ユナイテッドで大きな動きがありました。アレックス・テレス、カバーニ、ファクンド・ぺリストリ、アマド・ディアロの契約が決定しました!!移籍市場閉鎖直前にこんなに決まるなんて・・・。

左SBアレックス・テレスはポルトから、FWカバーニはご存じPSGから、ファクンドはCAペニャロールウルグアイ)から、アマド・ディアロはアタランタ(冬加入)から獲得しました。ですので、今夏移籍が決定したのはファン・デ・ベーグ含め5名の選手となります。アレックス・テレスはルーク・ショーに依存していた左SBのバックアッパー兼ショーを脅かす存在になるでしょうし、5バックが稼働するのであればショーがCB、テレスが左SBにポジショニングするとSNS上で予想されています。

カバーニは現在33歳ではありますが、一線級の猛者であり、すぐにでもマルシャルのポジションを奪うことが出来ると考えられます。また、今冬には契約が切れてしまうであろうイガロの抜けた穴を埋めつつ、マーカス・ラッシュフォード、メイソン・グリーンウッドと言った若きアタッカーたちの良いお手本になるでしょう。さらに、若手中心のチーム作りを目指すマンUの中でチームに落ち着きを持たせる経験豊富な選手になるでしょう。

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今夏獲得 FWエディソン・カバーニ

ファクンド・ぺリストリですが、現在18歳であり、確かなボールコントロール、鋭いドリブル、スピード、素早い状況判断を駆使して右サイドを主戦場にしているようです。

若いながらも「恐竜」リケルメから大絶賛を受け、マンUレジェンドでもあるディエゴ・フォルランからの推薦があったそうです。18歳なのでU-23などからのスタートだと思っていたのですが、どうやら背番号28をもらっているのでトップチームに所属することになります。ダニエル・ジェームズとタイプが重なっているという意見もあるかもしれませんが、ぺリストリの場合はドリブラータイプであり、ジェームズには無い状況判断能力があります。今後大きな期待ですね。

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超新星 ファクンド・ぺリストリ

 アマド・ディアロはこれまた18歳ですね。今冬加入なので即戦力とはならないのですが、セリエA名物実況、北川さんの言う「セリエA最強の攻撃」であるアタランタに所属しています。こちらもスピードタイプですが、パスもお上手です。左利きのアタッカーであり、得意なプレーは右からカットインしニアサイドゴールをぶち抜く感じですかね。こちらも成長株ではありますが、個人的にはトップ下タイプかなと思います。実は本名がアマド・ディアロ・トラオレなのですが本人がトラオレ呼びを嫌っているらしいので当記事もその意向に沿わせていただいています。

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アマド・ディアロ

 

さて、これらの精鋭を揃えて、マンUはどこに向かっていくのでしょうか。20/21シーズンが開幕して3試合を消化。只今、1勝2敗。しかも一つはトッテナムにボッコボコにされています。

ここでオーレ解任説が浮上し、後任候補には元スパーズ監督のポチェッティーノ挙げられています。個人的にはファーガソン時代の人間を監督に据えた方が良いのでは?というのがあります。例えば、パトリス・エブラライアン・ギグスウェイン・ルーニーなどですかね。実際、ファーガソン自身が「監督になるならパトリス・エブラライアン・ギグスだろう」と語っていました。

若手を育て起用する現チームの方針は重要だと考えられますが、監督が変わるとなると方針の転換も視野に入れなければなりません。モチベーターとしてのオーレの能力は明白でありますのでクラブに残って選手とのコミュニケーションを担う存在であって欲しいです。監督の件については交代のタイミングを考えねばなりません。

次回、プレミアリーグ展望を記事にしていきたいと思います!

マンチェスターユナイテッドを説明しよう(3)

さて 前回のブログでは、我らがマンチェスター・ユナイテッドの19/20シーズンを振り返り、FA杯敗北の要因にも言葉が及びました。

 

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 次にヨーロッパリーグセミファイナル、セビージャ戦について述べていきましょう。

まず、ヨーロッパリーグが再開したのは9月に入ってからなので主力組の休養はしっか

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いつもこんな感じのオーレ


りと取れていました。なので、コンディション面での問題はありませんでした。

 ですが、この試合見事に1-2でヨーロッパリーグの番人に敗れてしまうのです。

試合展開は次の通りです。

前半6分 PKによるB・フェルナンデスのゴール 1-0

前半26分 レギロンのクロスにスソが合わせてゴール 1-1

後半立ち上がりからマンチェスター・ユナイテッドの猛攻、しかしゴールは実らず

後半78分 ナバスのクロスにルーク・デヨングが合わせて逆転 1-2

試合終了

逆転負けではありましたが、正直勝たなければならない試合だったと思います。

なぜなら、攻め込んでいたから。決定力の無さと言えばそこで「試合終了」ですが、

ポゼッションで相手チームを支配していたにも関わらず逆転負けを喫してしまったのです。よくあることですが、名門を謳うこのチームのポゼッションはまあ酷い有様でした。ポゼッションをするにしろ、明確な意図も戦術もなく個人技術とコンビネーションに頼りっぱなし。スペインの強豪相手にこの失策は、オーレの13年という監督歴の長さを驚きの事実に変えてしまいました。

 やはり、問題はここなんですよ、戦術です。彼の頭の中にあるであろう、戦術が我々の前で披露されたことはほぼないのです。

 このマネジメント能力と戦術という武器がない限り、オーレのレッドデビルズイングランドでのフットボールにおいて後手に回ると思います。だからといって、彼の選手たちのモチベーターとしての役割は評価しないのもフェアではありませんが・・・。

20/21シーズンの開幕とそれに伴う補強

さて、話は変わりますが、もうすでに20/21プレミアリーグが9月12日から開幕しています。やはり注目は、優勝候補リヴァプール、ヴェルナー、ハヴェルツ、ジエク、チアゴ・シウヴァ、ベンチルウェルを獲得したチェルシー、17年ぶりにイングランドトップリーグに姿を現すリーズ・ユナイテッドアンチェロッティ率いるエヴァートンですかね。まだまだプレミアリーグのチームは曲者ぞろいですし、スターの集う場所でもあるので紹介したいチームはありますが、とりあえず我らがマンチェスター・ユナイテッドの話をしましょうか。

 我らがマンチェスターユナイテッドの移籍情報として、獲得したのはただ一人この男

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オランダ代表MF ドニー・ファン・デ・ベーグ

そうアヤックスから来たファンデベーグです。彼たった一人です。(笑)彼の能力はともかく、たった一人というのが問題ですね。補強ポイントは明白であるのに本命であるジェイドン・サンチョやエースストライカー、右SBが獲得できていません。移籍市場閉鎖まであと3日程度でどうやって3人の人材を捕まえられるのでしょうか。

現在、候補に挙がっているのは、ジェイドン・サンチョ、ウスマン・デンベレカバーニ、ヨビッチ、アレックス・テレスなどです。クラブの優先度もサンチョが最も高いらしく、デンベレはサンチョ獲得失敗時の代替案だそうです。ヨビッチはCF、テレスはルーク・ショーのターンオーバーもしくはショーに取って代わる存在ですね。

クラブ外からも補強の提案などはよく聞きます。近年の不調が批判の的にさらされている守護神デ・ヘア。プレミア特有のボディコンタクトに弱さを見せるCBヴィクトル・リンデロフ。この守備の中核を担う2人に成り代わる存在として、昨季はシェフィールド・ユナイテッドで活躍し、今年はレッドデビルズに帰還する23歳GKディーン・ヘンダーソン、そして怪我によって長期離脱が続くコートジボワール代表CBエリック・バイリーです。

 昨季中断明けの得点のほとんどが守備陣の欠陥にあったと思われます。若手の起用をチームの軸に考えているボスが若い選手を下部組織から引き上げるのも解決策の一つかもしれません。トゥアンゼベは怪我を負っていますが、フォスメンサーやB・ウィリアムズ、テデン・メンギなどを思い切って使ってみてはと思うのは僕だけでしょうか。

 まあ次回もマンUにピックアップして記事を作りたいと思います。 続きを読む

マンチェスターユナイテッドを説明しよう(2)

前回は19/20イングリッシュプレミアリーグマンチェスター・ユナイテッドの中盤までの成績を紹介しました。

 しかし、順位の低下はそれほど続かず、新型コロナウイルスの影響であるリーグ中断を前に順位は5・6位に上昇。やはり、要因は冬の移籍市場でスポルティングCPからブルーノ・フェルナンデスを獲得したことでしょう。彼の獲得によって前線が活性化、DF陣とMF陣の間のコミュニケーションが活発になるのです。

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ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス

ありがたいことに、我らがレッドデビルズの宿敵であり、昨シーズンのプレミア覇者であるマンチェスター・シティにシーズンダブル(リーグ中の2戦勝利を収める)をぶち込み、中断明けからリーグ戦無敗、最終順位は3位となり、見事UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得。チームのエースである、マーカス・ラッシュフォードアントニー・マルシャルがキャリアハイの得点記録を樹立しました。

 このように、19/20シーズンはマンユナイテッドにとって実りあるシーズンであったと思われたのですが、まさかのノータイトル・・・・。

FA杯ではチェルシーに、ヨーロッパリーグではセビージャにどちらも準決勝で敗れています。「ノータイトルはいくらなんでも・・・」とマンU ファンである僕としては感じますね。

 ではなぜ名門マンチェスター・ユナイテッドが無冠のままシーズンを終えたのか?この課題はオーレ自身にあると思われます。例えば、FA杯セミファイナル、チェルシー戦。彼はシーズン終盤で追い上げを見せいていたチームの主力を積極的の起用します。19/20シーズン中断明けと言えば、リーグ戦も週で2回開催、その間にFA杯を挟むので実質、中3日などで試合に行きます。とすれば、CL出場権の獲得を目標とするユナイテッドはどうしてもFA杯で主力を温存しなければなりません。現に、クウォーターファイナルのノリッジ戦ではサブ組中心のスタメンを構成するのですが、状況が悪くなり主力を投入。この試合は苦戦しながらも勝利しました。 ですが、セミファイナルではサブではなく主力組を完全起用。リーグ戦の疲れなのか、足取りが重くカウンター中心のチェルシーに1-3と引き分け。主力を完全起用したせいか、後のCL出場権争いの相手であるレスターともコンディションの乱れによるクソ試合を演出します。

 この結果を呼び込んだのは、監督オーレの責任であると僕は考えます。いわゆるマネジメント能力です。彼は主力組をリーグ戦で酷使しているにも関わらず、FA杯でまたもや起用。疲労困憊のブルーノフェルナンデスやアーロン・ワン・ビサカ、ハリー・マグワイアでは物足りないのは明白であり、よりフレッシュなフレッジやUチーム所属を気休めにも使っていればと個人的には思うわけですよ。ファン・マタやイガロの起用などはプレースタイルの変化に柔軟に対応できると考えられました。これは憶測ですが、オーレはそれほどサブ組を信用していないのではないかと・・・・。

 20/21シーズンの展望はまた次の記事に載せるとして、オーレの能力不足が露呈したセビージャ戦、夏の移籍市場まとめ、CLグループリーグについてなど順次記事に挙げていきましょう。